【無料】スイスインフォで長文読解(10ヵ国語対応)〜マルチリンガルの読解問題に最適

フランス語

大学受験での英語の試験においても、長文問題の出来が合否を左右すると言えます。

なち
なち

TOEIC のリーディングセクションも100問あるうち、Part 7(長文読解)が50問題以上あるもんね。

英語に限らず、外国語能力をアップさせるためには長文読解の練習がとても重要です。

長文読解問題で自主学習する際、良質な全訳(=全文和訳)があることが大事です。文章の内容理解はもちろん、文章構造や多義語解釈などの全てが和訳に現れるからです。

「長文は量をこなせば読めるようなる」わけではなく、すなわち量ではなく「」です。

そこで本記事では10ヵ国語でニュース記事を配信している「スイスインフォ」をご紹介します。

シルトホルン山頂展望台

長文読解の題材がなかなか見つからない

外国語学習を進める中で、単語増強・文法強化と同時に長文読解も行いましょう。

しかしここで一つ問題が出てくる。

「長文読解の題材ががなかなか見つからない」

長文の内容が分からないと読解はツマラナイ

新聞・雑誌やペーパーブックを外国語で読む、ということは誰でも一度は試したことがあると思います。

と同時に、「何を言っているのか分からないし、つまらないからやめた。」ということは誰しも経験したことがあると思います。

私も Harry Potter をフランス語で読もうと Amazon で購入したものの、10ページも読まずに断念しました。

ハリポタは日本語で読んだことがあるとはいえ、一文一文を理解するのは難しく、なかなか読み進めることが出来ずに途中で挫折してしまった。

マイナー言語は長文読解の題材がほぼない

英語や中国語・フランス語ならまだしも、ロシア語やアラビア語となると、いよいよ長文読解のための題材は見つからない。

日本語訳もついた文章を探すとなると、各外国語の検定試験の過去問くらいだろうか。

仮に日本語訳があったとしても、逐語訳(一語一語を翻訳)ではなくて意訳だけだったりします。

→ 長文読解に関して言えば意訳は本当に役に立たないです・・・

やはりシッカリと一つ一つのフレーズが日本語に訳された長文読解の題材がほしいのです。

スイスインフォならば同じ記事を10ヵ国語で読める

最近、ネットサーフィン中に偶然見つけた「スイスインフォ」が相当に使えそう!

なち
なち

シッカリと一つ一つ日本語に訳された長文読解の題材がほしいのです!

ゆち
ゆち

それならば「スイスインフォ」がピッタリ!

スイスインフォ|同じ記事を10カ国語で読める

スイスインフォ は「スイスの視点を10カ国語で」を謳うスイスインフォは国外向けにスイスのニュースや情報を発信するウェブサイトです。

SWI swissinfo.chはスイス公共放送協会(SBC)の国際部で、スイスに関する報道を独立した立場で行っています。10カ国語で配信し世界のインターネット利用者の約75%をカバーしています。

〜中略〜

国語であるドイツ語、フランス語、イタリア語編集部が一つになったスイス国語編集部(RS)の役目は、スイスの政治や社会問題を専門的に報道することです。英語編集部(ED)の記事は、世界におけるスイスの役割、タックスヘイブン(租税回避地)、製薬や製品生産の企業、ユニークな教育システムに焦点を当てています。

ニュースデスクでは、毎日英語で記事を提供しています。「Red6」と呼ばれるスペイン語、ポルトガル語、ロシア語、アラビア語、中国語、日本語各編集部は、各言語地域の読者に最も関連があるRSやEDの記事を選択し、翻訳して報道します。Red6では、各言語地域の国とスイスの両国関係についても報道します。

https://www.swissinfo.ch/jpn/about-us/45613980

素晴らしい。。

具体的にどの10カ国語?

スイスインフォでは全部で10ヵ国語でニュース記事が配信されています。

さすが公用語がドイツ語・フランス語・イタリア語・ロマンシュ語と4つもあるマルチリンガル国家です。

<ご参考>

国の調査で、スイスの人口の3分の2以上が、日常生活で複数の言語を使っていることが分かった。5つ以上の言語を使う超マルチリンガルも2%弱いる。

ますますマルチリンガルになるスイス人

さて、どの言語で記事が報道・提供されているかというと以下の10ヵ国語だ。

10ヵ国語で報道

①英語、②ドイツ語、③フランス語、④イタリア語、⑤スペイン語、⑥ポルトガル語、⑦日本語、⑧アラビア語、⑨中国語、⑩ロシア語

の10ヵ国語です。

「世界のインターネット利用者の約75%をカバーしています」とのこと。

すご・・・。

記事ジャンルは「政治、経済、文化、社会、科学・技術」

記事のジャンルは長文読解で問われるようなジャンル。

「政治、経済、文化、社会、科学・技術」がメインとなっているようです。

時事用語にもたくさん出会えることでしょう。加えて、スイスについても詳しくなれます。

実際に10ヵ国語の記事を比較

具体的に10ヵ国語で記事を見てみましょう。

日本語と9ヵ国語を見比べ

iPad のスプリットビュー機能を使って、日本語版を左に、その他 9ヵ国語を右に並べてみます。

全ての記事が10ヵ国語で提供されているわけではないようですが、この記事は全10ヵ国語で提供されていました。

9.11米同時多発テロから20年 国連はテロ対策にどう貢献したか

順番はテキトーですが、ドイツ語からどうぞ。

<ドイツ語> So kämpfte die UNO seit 9/11 gegen den Terrorismus

日本語/ドイツ語

<スペイン語> Lucha antiterrorista: cómo ha ayudado la ONU tras el 11-S

日本語/スペイン語

<ポルトガル語> Como a ONU tem ajudado a combater o terrorismo desde os ataques de 11 de setembro

日本語/ポルトガル語

<中国語> 自9·11迄今,联合国是如何帮助打击恐怖主义的?

日本語/中国語

<フランス語> Comment l’ONU a soutenu l’action du contre-terrorisme depuis le 11 septembre 2001

日本語/フランス語

<アラビア語> كيف ساهمت الأمم المتحدة في مكافحة الإرهاب منذ 11 سبتمبر

日本語/アラビア語

<英語> How the UN has helped counter terrorism since 9/11 

日本語/英語

<ロシア語> Как ООН боролась с терроризмом после 11 сентября?

日本語/ロシア語

<イタリア語> Come l’ONU ha promosso la lotta al terrorismo

日本語/イタリア語

使っている写真も同じですな。

どの言語もほぼ逐語訳されている

次に記事の構成を見てみると、ほぼほぼ逐語訳(一語一語を翻訳)していることがわかります。

サンプルとして以下の記事を取り上げてみました。

新たなパンデミックは氷の中に眠る?

<フランス語>

日本語/フランス語

逐語訳なので初めて出会う単語の日本語訳もすぐに分かります。

「anthrax=炭疽菌」も覚えた!

長文読解に超最適

記事のジャンルも政治や経済、科学・技術などで、長文読解の題材として適切です。

そして10ヶ国語で提供されているので、幅広い外国語学習者にとって魅力的な学習教材だと思います!

改善してほしいポイントがあるとすれば、「言語別」に記事検索できるようにしてほしい、でしょうか。

一つ一つの記事について、どの言語に翻訳されているかがすぐに分かるようになると良いでしょう。

逐語訳なので文法理解が進む

逐語訳(一語一語を翻訳)されているので、文法理解が進みます。

例えば 空気中のCO₂回収でスイスがまた一歩リード の中で以下のようなフランス語(合わせて英語も)があったが、この文章は和訳問題として使われそうです。

(フランス語)
L’utilisation de sources renouvelables est une condition préalable pour des installations comme Orca, qui n’ont bien sûr de sens que si elles produisent moins de gaz à effet de serre qu’elles n’en éliminent dans l’atmosphère.

(英語)
The use of renewable sources is an absolute prerequisite for facilities like Orca, which – of course – only make sense if they generate fewer greenhouse gases than they actually remove from the atmosphere.

(日本語)
オルカのような施設では、再生可能な資源を使用することが大前提だ。大気中から除去する量よりも、プラント稼働で排出する温室効果ガスの量が多ければ意味がない。

空気中のCO₂回収でスイスがまた一歩リード,
Using Swiss technology to store CO2 in Iceland,
Une technologie suisse pour le stockage du CO2 en Islande

一つ一つがシッカリと訳されているので、長文読解の練習題材として最適な教材です。

iPadの2画面表示で並べて読んでみよう

iPad を使った学習方法をご紹介です。

(1) まずは日本語で記事の内容を頭に入れよう・・・5分

 記事の内容自体も面白い/興味深いものばかりなので読んでいて楽しいです。

(2) 次に外国語で読んでみよう・・・10分

 分からない単語や文法があるかもしれませんが、とりあえず最後まで読み切りましょう

(3) 最後に2画面表示で日本語+外国語を表示して読んでみよう・・・15分

 2画面表示(Split View)の方法はこちら↓(1分21秒あたりから

YouTube: iPadでSplitViewを使ってマルチタスクしよう

最近 New iPad が登場しましたね。個人的には無印版(第8世代)で十分だと思っていますが、参考までに!

また iPad の辞書機能を使えばサクッと単語の意味が分かります!

iPadで英語勉強効率「cmd+space」で辞書不要!純正キーボードで更に便利!

また無料インターネット辞書のコトバンクも使ってもよいでしょう!

【10ヵ国語の辞書が無料で使える】外国語学習にはコトバンクがオススメ

以上、皆様の長文読解スキルが向上しますように!!

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