マルチリンガルの語学メソッド:暗記も良いが、とにかく使え

語学

海外動画を見ていると日本語や中国語を自在に操る欧米人など、多くのマルチリンガル・ポリグロットを見つけることができるが、彼らはどうやってマルチリンガルになったのだろう。

Olly さんの考察を参考にまとめてみました。
Ollyさんチャンネル

結論からすれば、、、

結論

外国語学習ベテラン者の多くは Traditional Methods から Immersion based approach の学習に切り替えて上達していく。言い換えれば 暗記ベースの学習ではなく、今この瞬間からその言語で聞いて話して考える学習 によって上達していくようだ。

Ollyさんの考察動画から Lindie さんと Xiaoma さんのメソッドを見ていくと、

二人とも結局は「暗記ベースもいいが、一番はその言語にどっぷり浸かること」が大切だと言ってる。

一般人
一般人

そのやり方は聞いたことがあるが、、、本当なのか。

Languages

Lindie さんの学習方法

Lindie さんの学習方法をみてみよう。

参考:https://youtu.be/0OHfvrKaCbE

南アフリカ出身の彼女は12ヶ国語以上を話すことができるマルチリンガルです。

マルチリンガルのレベル

彼女の母国語はアフリカーンス語お祈りはアフリカーンス語で実践している。

一方で数字は英語で数えるほか、スマホは日本語の設定となっており、睡眠中の夢の中ではスペイン語やフランス語を話している。

日本人からすれば「ペラペラ」といってもいいレベルだね!

彼女は「昔は自信が無かったが、外国語を話せるようになったことで アイデンティや自信 を得た」と言っている。

多くの言語を話せることが多くのアイデンティティを持つことができ、世界人(= Citizen of the world)の意識を持つことが出来ているということだ。

昔は単語帳だが今は Immersion するようにしている

Lindie さんは以前は単語帳を使って暗記をしていたようだ。単語暗記は Out of Context、すなわち文脈は無視して単語を暗記していたよう。

その学習方法がいずれ変化し、今は会話レッスンをたくさん受けたり、自身の外国語レベルより少し高いレベルの文章を読むことで鍛えているようになった。

ここでは in Context、すなわち文章の中で出会う単語や熟語表現などを覚えていくというもの。

重要なマインドセット

Lindie さんは単純な暗記をやめて次のようなマインドで学習し始めたという。

Entire mindset

● Live like a native speaker
● Talk around = Paraphrasing
● Study mode → Using mode

Live like a native speaker とは、まさにこの瞬間から学習中の言語で考え、スマートフォンはその言語に設定し、新聞やテレビ・ラジオはその言語で読んで・聞いて、可能であればその言語も話す、ということだ。自主的な留学みたいなものでしょうか。

Talk around : Paraphrasing とは、分からない単語であっても頑張って他の言い回しで表現してみること。「ジム」が分からない場合でも「人々が走ったりして、多くの人が居て、ビルの中で、、」と説明すれば、「それはジムだよ!」と教えてくれる。

Study mode から Using mode にしたと。その言語を使って見たり聞いたり読んだり話したりする。Live like a native speaker とも言えますね。

メソッド1:Immersion

その言語を使う環境に溶け込んでいくことが重要だと。

もちろん、その国に住むことが最も効果的な方法であるが、何も留学をする必要はない。

Lindie さんの場合、韓国語を勉強中に「韓国料理屋」でアルバイトを始めたとのこと。

Habit Stacking

自分が出来る限りでなんとかその言語を使う環境に溶け込んでいけば良い

例えば Habit stacking という方法で、その言語で小さなアクションを積み重ねるものだ。
● 歯ブラシ中は単語復習
● 料理中はポッドキャスト聞く
● 毎日 Article を読む

こういったことを毎日積み重ねるのだ。

当然これには “Discipline and hard work” が必要だ。

メソッド2:Language Stacking=外国語で外国語を学ぶ

またこれを少し応用して、Language stacking という方法で多言語を学習することも可能。

例えば、学習中の言語で次の言語を学ぶ。Lindie さんの場合、日本語を韓国語で学び、スペイン語を日本語で学ぶ、といった調子だ。

(これは鬼畜だ。。。)

メソッド3:Journaling=日記

Lindie さんは日本語での日記を1年間に亘って書き続けたとのこと。

毎日1ページずつ書き続けたようだ。自分を律して毎日毎日書き続けるとはスゴイことだ。

分からない単語・表現に出会うたびに覚えていく。能動的に覚えていくので記憶にも残りやすい。

Xiaoma さんの学習方法

つぎに Xiaoma さんの学習方法をみていこう。

参考:https://youtu.be/dMSxPvECMck

ニューヨーク出身の彼はネイティブレベルに中国語を話せるアメリカ人です。

アメリカで1年勉強し、中国で1年間の Immersion program に参加

アメリカでみっちりと1年間を費やし、満を持して中国に1年間留学した Xiaoma さん。

一般人
一般人

あぁなるほど。1年間留学しているからペラペラなんだね。

いや、そうではない。

彼によれば「この2年間の学習では、中国語はベーシックレベルにしか達せなかった。」と語っている。

しかし、その後の1年間で一気にレベルが上がったようだ。何をしたのだろう。

最初の2年間の Formal study of Chinese はワークしなかった

当初の2年間の彼の勉強方法はフラッシュカードを使った伝統的な学習方法だったようだ。

「Anki を使って超絶に暗記しまくった」ようだ。毎日、数時間を Anki での単語学習に費やしたようだ。現在の彼はこの方法は微妙だったと振り返っている。

「会話することと読むことによって学習していく!Anki などの暗記学習は過大評価されていると思われる。」というのが彼の現在の見方だ。

現在は immersion

最初の2年間でベーシックレベルに達したのち、彼はずーっと話し続けるように努力した。

事前に話す内容を予習していたようだ。「飲食店に行ったらどのように注文して、どのように会計して、どのように感想を語るか。」といった内容を覚えておいて、それを実際に使って話したようだ。

その言語を使って可能な限り会話すること・読むことが大切と言っている。

文字を覚えるのは諦めた

Xiaoma は「何をしたいのか・何が大事なのか」を決めた。

漢字を覚えてライティングを鍛えることは彼にとって大事ではなく、彼にとっては自由に話せるようになることが大切だったので、ライティングは諦めたとのこと。

「たくさん覚えた先にどれだけの Reward(見返り)があるか、いやないだろう。」というのが彼の整理だ。

要は今この瞬間からその言語で話せ

まずは言いたい表現を覚えるべく、ネイティブに音声を吹き込んでもらい、そのレコードを聞きまくってコピーする。

そしてコピーした表現を実際に使ってみる。このようにして何とか今この瞬間から話すことが重要なのだと。

Polyglot は 暗記型から浸透型に

学習中の言語で、徹底的に読んで・書いて・会話するのだ。生活の中にその言語を浸透させていく。

暗記ベースの学習が悪いと言っているわけではない。それに加えて「その言語を徹底的に使う」ことが重要なのだろう。

もう一つ重要なことは、ちゃんと継続出来るかどうか!

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