フランス語でも英語でも、会話の中で仮定法(正確には条件法)を用いることができると一気に表現力がレベル・アップします。
語学学校でのレベルチェックでも様々な文法を使って話せるかどうかが重要なポイントとなりますが、比較表現や仮定法が使えると評価は上がります。
参考:【NOVA×フランス語(英語以外の言語)】レベルチェックと体験授業
参考:【ベルリッツ×フランス語レベルチェック】体験授業&レベルアップの秘訣
ここでフランス語の仮定法(条件法)のカンタンな作り方を纏めておきます。何度も繰り返すことで感覚的に仮定法(条件法)を言えるようになると思います。
ポイント:「半過去」と「条件法現在」をおさえる
教科書どおりの説明ではありますがポイントは以下の通り。
「もしも〜だったならば」 👉 半過去形の活用を覚えよう
「(きっと)〜するだろうに」 👉 条件法(現在)の活用を覚えよう
現在の表現
さっそく例文を見よう。まずは通常の文章「時間があるので、行くよ。」という文章。
J’ai le temps, donc je viendrai.
会社の仕事の終わりに仲間に飲みに誘われて「時間あるし、行くよ。」的な返事をするイメージでしょうか。
「ai」は現在形、「viendrai」は単純未来形。
現在のことを仮定法(条件法)に
これがもしも残業が完全に確定している時に、仮にも片思い中の同期に飲みに誘われた場合の返事がコチラ。
Si j’avais le temps, je viendrais.
「(残業がなくて)時間があったなら絶対に行くのになぁ・・・はぁ・・・」といったイメージ。
「ai」 👉「avais」という半過去に
「viendrai」👉「viendrais」という条件法現在形に
なっています。
過去の表現
さっそく例文を見よう。まずは「時間があった。だから行った。」という文章。
J’ai eu le temps, donc j’y suis allé.
「ai eu」は複合過去、「suis allé」も複合過去です。
過去のことを仮定法(条件法)に
これがもしも全く時間がなかったために行けなかったケースを考えると、
Si j’avais eu le temps, j’y serais allé.
「その時、時間があったら、行けたのになぁ。」とする表現。
「ai (eu) 」 👉「avais (eu) 」という半過去に
「suis (allé) 」👉「serais (allé) 」という条件法現在形に
なっています。
やはり、半過去と条件法現在だけ覚えておけばよい!
ほかにも例文は以下の通り。
(現在)
Je suis riche, donc je peux l’acheter. 金持ちだから、それを買える。
Si j’étais riche, je pourrais l’acheter. もしも金持ちだったら、それを買えるのに・・・。
(過去)
J’ai été riche*, donc j’ai pu l’acheter. 金持ちだったから、それを買えた。
* この場合は J’étais riche, のほうが自然かもしれません
Si j’avais été riche, j’aurais pu l’acheter. もしも金持ちだったら、それを買えたのに・・・。
「半過去形にするだけ&条件法現在にするだけ」と覚えれば仮定法(条件法)は怖くない!会話の中でも自然に取り入れて表現の幅を広げよう!
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