【英語面接】Amazon(アマゾンジャパン)の転職面接フロー

キャリア

普段から英語で「読んで・書いて・聞いて・話して」いる筆者が、ひょんなことから Amazon ジャパン(アマゾンジャパン合同会社)の英語面接を受けることに。

どのような採用フローか、どのような質問が飛んでくるか、参考になると思います。

amazon面接

Amazon ジャパンの採用ポジション

突然に連絡があったエージェントから提案があったポジションは、娯楽系プロダクトの「ベンダーマネージャー」

「ベンダーマネージャー」とは「バイヤー」とも呼ばれますが、仕事の守備は相応に広い。

ベンダーマネージャーは一般的にバイヤーと呼ばれる職種ですが、Amazonのベンダーマネージャーは単純な仕入れ業務を担うだけではありません。担当ストアの品揃えを拡充するため、新規取引先の開拓から既存の取引先への販売プロモーションの支援までを行い、最終的には担当カテゴリーの売り上げや利益を高めていくことに貢献します。また、Amazon.co.jp内の購買データなどを分析し、取引先に対して商品戦略や販売戦略の提案を行ったり、新たな商品の導入やAmazonオリジナルの商品企画にも関わったりと、その業務範囲は多岐にわたります。オーナーシップを発揮することで挑戦できるフィールドが広がっていくポジションです。

https://www.amazon.co.jp/b?ie=UTF8&node=5121542051

普段とは全く縁のない業界・業務でしたが、せっかくなので受けてみました。

リモート英語面接までのフローと事前準備

書類選考(履歴書チェック)→ Questionnaire を送付

一般的な履歴書を英語翻訳も付して作成。

書類選考の通過連絡とともに、Amazon ジャパンから Questionnaire が送られてきますので記入してから返信します。

Questionnaire には氏名・住所/学歴・職歴のほか、希望年収も記載する欄がありました。

Amazon Chime アプリのダウンロード

面接はリモートでの実施です。というのも面接官が海外にいるためです。

Skype や Zoom ではなく、Amazon Chime というアプリをダウンロードします。
※ iPhone 専用アプリもあります

恐らく Amazon Chime には録画機能がついているのだろうと推測されます。
(もしかすると他の面接官が後々に見直すのかもしれません)

Our Leadership Principles の理解

Amazon には Our Leadership Principles なる14の信条があります。

Amazonには世界で共通の「Our Leadership Principles」という14項目からなる信条があります。 それは、チームを持つマネージャーであるかどうかにかかわらず、Amazonでは、全員がリーダーであるという考え方のもとで、社員一人ひとりが、全ての日々の活動において、常にこの「Our Leadership Principles」に従って行動するよう心がけています。

https://www.amazon.co.jp/b?ie=UTF8&node=4967768051

事前の連絡でも Interview at Amazon (*1)をご参照の上、面接のご準備を進められることをお勧めいたします。」とアドバイスがありました。

面接では Leadership Principles を発揮した過去の具体的な事例について聞かれるので、事前に Leadership Principles 14項目を確認し、今までの経験を数字やデータを使って説明できるようにしておく必要があります。

STAR(スターメソッド)での説明練習

STAR、またはスターメソッドとは、(S) 特定の状況、(T) 課題、(A) 行動、(R) 結果を話し合いながら、行動に基づく面接質問に回答していくという構成方法。

Situation / 状況

自分が置かれていた環境や状況を説明。前提情報が的確に伝わるように詳細に。

Task / 課題

どんな目標に向かっていて、何がチャレンジ・課題であったかを説明。

Action / 行動

与えられた状況で自分はどのような役回りをしたかを説明。具体的な方法や貢献度合を説明。チームやグループが行ったことではなく、自分が実際に何をしたかを。主語は「私たち」ではなく「私」。

Result / 結果

自分の行動の結果、何が起こったか/達成されたかを説明。自分の手柄にすることに躊躇しないで説明。可能であれば、指標またはデータを交えて説明。

この STAR をベースに 14 項目についてストーリーを一旦は書き上げましたが、日本語のままでもよいので何度も何度もストーリーを振り返ってアップデートすべきでした。これが敗因。
(そうです、見事にお祈りメールが届きまして落選でした)

二度のリスケと直前の面接官変更

14項目についてストーリーを準備するのは想像以上に大変。結果的に十分に考察しないまま面接に進んだのですが、準備不足は私だけではなかった模様。

というのも、今回の英語面接のスケジューリングでは2度のリスケが行われました。

ちなみに「面接官の体調不良」と「面接官のスケジュール変更」がリスケの背景でした。

そして、面接まで数日のところで今度は「面接官が変更となりました」との連絡。

うすうす感じ始める “これは・・・消化試合なのだろうか” という疑念。

「まさか・・・。」

英語面接は消化不良に

英語面接は約40分間でした。

時間通りに画面に現れたのは欧米出身の面接官。最初のアイスブレークの途中で発覚したのだが、

面接官
面接官

直前で面接官が変更となったのと、加えてレジュメが日本語だったので、あまり貴方を知らないのだが、、、

・・・マジか。

こんな感じで始まった英語面接。

まずは自己紹介

自己紹介では以下を踏まえてください、との指示。

ポイント

Experience(経験)
What I’ve been doing(具体的に何をしてきたのか)
What attracts you about this role in Amazon(なぜ Amazon に興味あるか)

面接官に問われた3つの質問

面接官から問われた質問は大きく3つ。

質問その1

Can you tell me about the time that you took on something significant outside of your direct area of facility.
(自分の担当分野以外で、何か大きな仕事を引き受けた時のことを教えてください。)

質問はどんどんと深堀りされるのですが、残念なことに自分がサブ的な立場で担当している業務について深堀りされたのは辛かった・・・涙

質問内容が特に「貴方の担当業務以外で」という鬼畜条件があるので仕方ないですが、このような鬼畜条件のもとで以下のような深堀り質問が押し寄せます。

  • What was the most challenging thing that you discovered about that work?
    (その仕事で発見した最も困難なことは何ですか?)
  • What was the hard part in particular?
    (特に大変だったことは何ですか?)
  • What was your methodology to solve the problem?
    (その問題を解決するための方法論はどのようなものでしたか?)



続く質問はこちら。

質問その2

Can you tell me about the time when you are trying to understand a complex problem on your team and you had to dig into the data to figure it out?
(複雑な問題を理解する際に、データにあたって整理したときのことを教えてください。)

データを用いた業務ですね。。

(・・・データアナリティクスなんてカッコいいものはやったこと無いが、エクセルやアクセスもデータを用いた業務と言い切ろう・・。)

ヒトは準備していない質問には、ダラダラと纏まりのないことを話し続けてしまうようです。

「簡潔な回答」の意識は吹っ飛び、3分ほど長々と話したあとで面接が一言。

面接官
面接官

Hmmm, got it … OK.

I was like this.



さて、続く最後の質問はこちら。

質問その3

How you solve the Scenario. 
Just say, you are a deal person at Amazon.  You want to get some license or video contents from Netflix or someone.
You are negotiating over the purchase prise, what would you do if there is a conflict between you and your counter party?
(あなたがAmazonの取引担当者だとします。Netflix 等からライセンスや映像コンテンツを購入したいと考えています。 購入価格の交渉をしていますが、相手と対立した場合はどうしますか?)

ロールプレイング的な面接もあるのですね。これは予想していませんでした。5秒ほど考えたあと、

The most important thing is that we let customers start the deal with us first. Price should not be the hurdle and price comes next to the start of the deal.

まずは取引が始まらなくちゃ何も起こらない、という論理です。

もちろんこれも間髪入れずに深堀り質問が飛んできます。

  • What if the price was 5 extra times you asked?
    (あなたが望む価格の5倍を提示されたらどうしますか?)
  • If you take customer’s price and your manager say to you “No”, how do you explain to the customer?
    (顧客から提案された価格を上司が「No」と言った場合、顧客にどう説明しますか?)
  • Can you think of any other solution to keep the price?
    (こちらの提案価格を維持するために、他の解決策はありますか?)



これらに対する継ぎ接ぎだらけの回答を聞いた面接官の反応。

面接官
面接官

Hmmm, got it … OK.

I was like this again.

キャリア採用面接は日本語でも難しい

面談後、数日でメールで連絡が来ましたが当然に撃沈。

ベンダーマネージャーに関しては、現職の内容が採用可否に大きく影響するようです。確かに3つ目の質問はバイヤーでないと味のある回答はなかなか難しいかもしれません。

とはいえシッカリと準備すれば通過するチャンスは十分あると思います。これから Amazon ジャパンでの英語面接を控えている方の参考となればと思います。

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