以前に 外国語を格付!?2050年の外国語ランキング&自身の言語能力を点数化! という記事を投稿しました。
こちらの記事の最後で「自身の外国語運用能力(総合力)」を測るアルゴリズムを作ったので改めてご紹介です。
Power Language Index で自身の言語能力を点数化
Language Power Index(LPI)は Kai L. Chan, PhD の論文(※)で作られた指標です。ここでは主に5つの評価分野があります。
※ Power Language Index – Which are the world’s most influential languages ?
LPI の評価要素
LPI には5つの評価分野があり、それぞれの評価分野に3〜5の評価項目があります。全部で20の評価項目になります。
① 地理(geography)・・・話されている国・地域数、国の面積、インバウンドの旅行者数 など
② 経済(economy)・・・GDP、輸出金額、外国為替市場のシェア など
③ 意思疎通(communication)・・・ネイティブ話者数、第2言語としての話者数、語族の大きさ、アウトバウンドの旅行者数 など
④ 情報・メディア(Knowledge & Media)・・・インターネット上でのシェア、長編映画の数、世界トップ500の大学の数、研究雑誌数 など
⑤ 外交(Diplomacy)・・・IMF、国連、世界銀行等の国際機関での公用語であるか
①〜④はそれぞれ最大 0.225 点が、⑤には最大 0.1 点が与えられ、①〜⑤の合計は最大 1 点となります。
※細かいですが、例えば ① についても「話されている国・地域数」と「インバウンドの旅行者数」がそれぞれ最大 0.05625 点ずつ、「国の面積」は最大 0.1125 点になるように細かく分けられています
Kai L. Chan, PhD の論文の最後に少しだけ触れられているものですが、CEFR のレベル分類に従って10個の言語について個人の外国語運用能力を評価することが出来ます。
CEFR:ヨーロッパ共通参照枠
レベルを選択する際には CEFR(Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment:外国語の学習、教育、評価のためのヨーロッパ共通参照枠)を参考にします。
外国語運用能力を数値化してみよう
CEFR の評価軸に沿って以下を埋めていくと最後に赤字で点数が出てきます。
10個の言語について評価
各言語について運用能力を選択してみてください。ブランク(選択しない場合)は A0/A1 とみなされます。
1.5 点以上あると凄い!?
あなたの点数はいかがでしたでしょうか。日本語も含めて1.5 点以上ある人は凄いと思います!
例えば、日本語に加えて英語と中国語の両方が流暢である場合は 1.433 点となります。
また、英語は全く出来ないものの、日本語に加えてヨーロッパ言語(仏、西、露、独、葡)が流暢であった場合は 1.353 点となります。
すべての言語を流暢に話せる場合は 3.043 点です。いずれは 1.5 点以上を取りたいですね。
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