先週末は仏検でした。受験された皆様、お疲れ様でした。
テスト全体の振り返りもしたいのですが、とりあえず、今まで約1年以上に亘って覚えてきた Anki アプリを使った動詞暗記がどれほどの効果を発揮したのかを見てみます。
結論:Anki アプリでの動詞暗記の効果はスゴかった
Anki アプリで仏語動詞を覚え始めたのは2020年3月。動詞が分からんと文章の大意も分からん、ということで自分で難関動詞を集めては Anki アプリに追加登録して暗記していました。
Anki アプリでの動詞暗記を振り返るとこんな感じです。ずいぶんと長いことやっているようです。
(学習日数は471日ということで、スタートしてから475日が経過しているので4日だけサボったということでしょうか)
そんな動詞暗記を続けた結果、今回の2021年仏検1級のテストでは、幸運にも、長文問題/書き取り問題で合わせても知らなかった動詞はほとんどありませんでした。
文章中で動詞として活用されている単語の他に、不定詞や過去分詞として登場した単語も含めて、ほとんどが頭に入っていました!(ラッキー問題だっただけかもしれません・・)
動詞暗記を頑張ってきてよかったよ・・・Anki アプリ、本当ありがとう。
具体的に大問毎に動詞に限って見直してみよう。
まず分からなかった、というか初めて出会った動詞は、大問5で登場した「déférer」でした。幸いにもこちらの単語の意味は分からなくとも、問題を解くにあたって支障は出なかったです。
ちなみに「déférer:〜を提訴・召喚・付託する、(à … ) に譲る・従う」という意味のようです。なお、筆者は”プチロワ仏和” の iOS アプリを愛用していまして、この辞書を参照しました。
さて、各大問で様々な難易度の動詞が出てきましたが、難易度が中〜高の動詞を独断で選定してみました。
大問5から
大問5の問題文および回答選択肢の中から、いくつか動詞を抽出してきました。難易度が中〜高のものを上げるとすれば、以下でしょうか。
「régler」「arracher」「déférer」「entraîner」「préciser」「prescrire」「écourter」「comparaître」「énerver」
これらのうち、初見で分からなかった動詞は「déférer」でした。また「arracher:〜を引き抜く・取り除く」を除けば、青色下線の単語はどれも自作の Anki 単語リストに搭載して学習済みでした。
大問6から
大問6の問題文と設問文の中からも、いくつか動詞を抽出してみました。大問6には、個人的には分からない単語はありませんでしたが、以下のような単語は覚えておきたいです。
「rétrécir」「reculer」「accroître」「précipiter」「accentuer」「reconstruire」「réduire」「freiner」
これらのうち、「accentuer」を除いて、Anki 単語リストで学習したものでした。「accentuer」は過去問で出会った単語でした。
文章中に登場した以下のような動詞も難しい部類だと言えなくもないですが、これらは英語学習者ならば推測出来るかと思います。ちなみに青色下線の単語は Anki 単語リストに掲載しておりました。
「prouver」「publier」「analyser」「observer」「causer」「s’accélérer」「exposer」「limiter」「participer」
他に取り上げるとすれば、「disparaître」や「constater」という単語が出てきました。英語から推測はできないものの、仏検2級を受験するまでに出会って・覚えているであろう動詞だろうと思われます。
大問7から
大問7の問題文の中からも、いくつか動詞を抽出してみました。大問には、個人的には分からない単語はありませんでしたが、以下のような単語は覚えておきたいです。
「révéler」「baptiser」「dérouler」「mesurer」「intriguer」「épingler」「percer」「chasser」「lier」「fasciner」
これらのうち、「baptiser」と「chasser」を除いて、青色下線の動詞は Anki 単語リストで学習したものでした。「baptiser」は過去問やフランス語ニュースで頻繁に出会った単語でした。「chasser」は2級レベルでも出てくる(?)かと思います。
他にも「conserver」や「affirmer」など英語から類推できる動詞もありましたね。
大問8から
大問8の問題文の中からも、いくつか動詞を抽出してみました。大問には、個人的には分からない単語はありませんでしたが、以下のような単語は覚えておきたいです。
「aborder」「entamer」「élargir」「sensibiliser」「entraîner」「souscrire」「franchir」「piloter」「effectuer」「évoquer」
これらのうち、「aborder」を除いて、青色下線の動詞 Anki 単語リストで学習したものでした。「aborder」は「border:に沿って続く・進む」や「déborder:あふれる」を Anki 単語リストで覚えていたので、そこから類推して「フチの周りに取り囲む感じかな?」と解釈しました。
※ ちなみに、aborder:〜に近づいて話しかける、〜に取り組む
Anki アプリで約1900個の動詞を暗記
英語以外の外国語では参考書の種類が極端に少なくなります。その中でも、単語帳の種類が少ない。
フランス語も仏検準1級レベルまではあるのですが、仏検1級対策の単語帳は見かけたことがない。
ということで、動詞に限って自作したのが2020年3月のこと。2021年初にも単語を追加して、約2,000語の中級〜上級レベルの単語をピックアップし、Anki アプリで暗記を始めたのです。
(一部、初級レベルの単語も入っています)
★ こちらがオリジナル動詞リストです ★
【仏検1級対策】フランス語のオリジナル動詞1900(標準〜難関レベル)
こんな感じで約1900語が登録されています。
プチロワ仏和を参考に日本語訳を添えました。いずれピックアップした単語を一覧紹介していきたいです。
ただしこの自作単語帳には例文と発音記号が記載されていない点が残念ではあります。ただし、フランス語に関してはスペルと発音は密接にリンクしているので、読んで発音出来るようにしておけば大丈夫!
スペルから発音のルールを覚えておくことが大切!
また例文が無いので、単語の意味がイメージしにくい場合は Google や Yahoo.fr で画像検索して視覚イメージも持っておきます。
前提:仏検準1級〜2級までの動詞レベルは単語帳で習得!
Anki アプリで自作単語帳で暗記するまでに様々な単語帳を使ってきました。
仏検は、他の外国語と比べても単語帳の種類は豊富です。仏検準1級〜2級レベルまでの単語はこれらの単語帳を使ってきましたので紹介しておきます。
ツイートしてます。
自作の仏語単語(動詞)は毎朝ツイートしてますので、こちらも参考ください!
また単語テストも作ってみたのでこちらで実施できます。10分毎に問題がリフレッシュされます。
<仏語動詞テストはこちら>
動詞を土台にフランス語ニュースを読み、その他の品詞を獲得
動詞が分かれば文章の大意は分かるので、ニュースや雑誌も読んでいて苦になりにくいです。
おすすめは 20 minutes です。一つ一つの記事が長すぎないので、集中力を保って読めるのがよい。
ニュースの中で新たな動詞と出会えたらラッキー!
加えて新たな名詞や形容詞・副詞の増強のためにも、記事の中で出会ったものを覚えていこう!
長文で満点を取れなかったのは課題・・・
振り返って、仏検1級の文章題は読めていたつもりだったのですが、文章題で満点近くを取れなかったのは残念。。。
動詞に加えて文法も重要ですね。最近になって始めた「仏検対応クラウンフランス語熟語辞典」を何周もして鍛えていきます!
最近はディクテもやりはじめたので、また記事にしようと思います!
→ 【リスニング力強化】フランス語でディクテしよう〜TV 5 Mondeがオススメ
こちらのサイトがオススメ!
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